競馬日々報

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2015年第20回ユニコーンS(1着ノンコノユメ)戦評

ノンコノユメが後方から直線一気に脚を伸ばし、2着ノボバカラに2馬身半の差をつけて優勝。圧倒的1番人気に支持されたゴールデンバローズは中団外からレースを進めるものの、直線では伸びがイマイチのまま4着に敗れた。

ユニコーンSも同日20分前に函館スプリントSでティーハーフが見せたような「目の覚めるような末脚」が炸裂し決着した。レースは話題の白毛馬ブチコが引っ張る縦長の流れを、ドバイ帰りのゴールデンバローズが縦長の中団外から横綱相撲をするかのように追走。ややペースが早いかに見えたが、直線に入るとブチコとノボバカラがそのまま馬群を突き放し、ゴールデンバローズが離れた外からそれを必死に捕らえにかかるが前との差は詰まらない。その更に外から、スタートでダッシュがつかず後方に置かれたノンコノユメがグングン差を詰めてきて、ブチコとの争いを制して抜け出したノボバカラを並ぶ間もなく差し切ってそのまま2馬身半差をつけてゴールイン。2着のノボバカラから更に2馬身半差遅れて、勝ったノンコノユメと一緒に外から追い込んできたアルタイルが3着。ゴールデンバローズはアルタイルに前に出られた後もファイトバックを見せ、3着を必死に確保しようとしたがそれにもハナ差届かず4着に終わった。果敢にハナを奪ったブチコが最後まで粘り、ゴールデンバローズから1馬身半差の5着。

ノンコノユメはこれで前走の青竜Sに続き東京ダート1600m戦を連勝。その父トワイニングは2012年産の産駒では京王杯2歳Sを勝ったセカンドテーブルに続き重賞勝ち馬2頭輩出となった。ゴールデンバローズは前の馬を差し切れず、後ろの馬にも差されてしまい展開を理由にはしづらい。ドバイ帰りで馬体重はヒヤシンスSから+10kgということで、調子は絶好というわけではなかったのだろうか。1~3着までが前走青竜Sの上位組で、コース実績があり順調にレースを使えていた馬がレースでも結果を残したということに。ドバイ帰り組はもう1頭タップザットも13着に大敗しており、この時期の3歳馬に海外遠征をさせることの難しさを改めて実感する。